私たちは様々な情報を目から得ており、そのうちの「80%以上が色による情報」だといわれています。普段の生活の中で何気なく見ている「色」には、波長によって様々な特性があり、これらの特性を理解することで、より目的に合った効果的な配色を考えることが可能になるのです。
色のはたらき
色のはたらきには、大きく分けて2つの役割がある。
機能的効果
図形や文字を見やすくしたり、「注目度」を高めたりする色のはたらきのこと。
- 誘導性
- 信号機は青は進め、黄は注意して速やかに進め、赤は止まれと、色を変わることによって人をうまく「誘導」することができる。
- 印象
- 広告塔や看板、建物のランドマークなどは、遠くから見ても「目立つ色」を使うことによって、
「より強く印象づける」ことができる。 - 区別
- グラフや路線図などは、異なる色を組み合わせて対比させ「区別する」ことで、情報を素早く伝えることができる。
- 統一感
- 制服やユニフォームなどは、同じ色や同系色を用いることで「統一感」が生まれる。
- 見やすさ
- 自然界では、自分の身を守るために、周囲の環境を同化する「保護色」で身を隠したり、目立つ色や模様で相手を警戒させる「威嚇色(いかくしょく)」を身につける動物がいる。
情緒的効果
風景を見て美しいと感じたりなど、「人の心を動かす」色のはたらきのこと。
- 快適性
- 青い空や海などの風景を見て、「美しい」とか「心地よい」と感じることがある。
- イメージ
- 同じ風景でも、色が変わることによってイメージが変わる。
- 象徴
- 国旗はその国の象徴するもので、理念や理想などを表している。
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