色のコミュニケーションツール 【色見本帳】


さぁ、はじめよう!!

「色」と一言でいっても、それをすべて把握するのが困難なほど、数多くの色が存在しています。その上、同じ色でも見る人や環境、対象を照らす光源などによっても見え方は異なります。

様々なデザインの現場で、色の選択や指定、色合わせをする際には、色を扱う者(クライアント・デザイナー・印刷会社など)同士が、色を共有する必要があります。それを手助けしてくれるツールが「色見本帳」になります。

日本で取り扱われている色見本帳は、業種や各メーカーによって数多くあります。その中から代表的な色見本帳をまとめてみました。

 

 

 

色見本帳

塗料・染料・印刷などの様々なものに使われる色の見本を、主に暗記単語カードような短冊形のカードにまとめられたカラーチップ。

 

 

Munsell Color System マンセル・カラー・システム

アメリカの画家で美術教師であるアルバート・ヘンリー・マンセル (Albert Henry Munsell / 1858-1918)により1905年に創案された表色系。

 

マンセルシステム 色彩の定規 スタンダード版

マンセル色相環・無彩色明度スケール、1枚、マンセル等色相面、20枚

 

 

 

マンセルシステム 色彩の定規 拡充版

マンセル色相環・無彩色明度スケール、1枚、マンセル等色相面、24枚

 

 

 

DIC ディーアイシー

東京都中央区に本社を置くDIC(Dainippon Ink Chemicalの略)グラフィックス株式会社が出版する色見本帳。グラフィックデザインや印刷、ファッション、インテリア、Web、プロダクトデザインなど、幅広い分野で活用されている。

日本では、「DICカラーガイド」がデファクトスタンダード(事実上の標準)として広く普及している。ただし、世界的に見てみると「PANTONE」がデファクトスタンダードとして広く普及しているため、DICカラーガイドは海外の印刷会社やデザイナーには通用しないようだ。

 

DICカラーガイド 第20版(全652色)

1968年の初版発刊されてからグラフィックをはじめとした様々な分野における色指定に活用されている。

・第1巻:1~257 明るく華やかな色調(全257色)
・第2巻:258~501 渋く落ち着いた色調(全244色)
・第3巻:502~654 グレイッシュカラー/Fグロス標準色/蛍光色/メタリックカラー/無彩色(全142色)

 

 

 

DICカラーガイド パート2(全637色)

・第4巻:2001~2240薄く淡い色調(全240色)
・第5巻:2241~2481鈍く地味な色調(全240色)
・第6巻:2482~2638鮮やかで強い色調(全157色)

 

日本の伝統色 第8版(全300色)

 

フランスの伝統色 第5版(全321色)

 

中国の伝統色 第3版(全320色)

 

グレイトーンカラーガイド 第1版(全323色)

廃版

DICプロセスカラーガイド 1000(全1000色)

廃版

 

 

日本塗料工業会 にほんとりょうこうぎょうかい

塗装業者による業界団体である一般社団法人 日本塗料工業会(日塗工)が出版する、建築業界で最も一般的なカラーベースとなる色見本帳。

 

塗料用標準色見本帳 2019年K版654色

1954年初版
日本塗料工業会が発行している一般社団法人日本塗料工業会建築物・構造物・設備機器・景観設備・インテリアカラー・ファッションカラーや日本工業規格(JIS)で定められた色など、一般に多く用いられる実用色が収録されている。色票番号はマンセルシステムに対応している。

 

 

 

2018オートペイントカラーズ

国産車は8社130色、輸入車は14社90色の合計220色。自動車メーカー・車種・塗色名・塗色番号・収録番号を掲載して収録されている。

色票の塗装は、ウレタン樹脂系塗料を用いられており、メタリック・パール色にはクリヤーを上塗りされてある。

 

 

Pantone パントン

アメリカのニュージャージー州に本社があるパントン社(2007年より測色機器メーカーの X-Rite(エックスライト)の傘下企業になる)が出版する色見本帳。

世界で広く使用されている色見本帳のひとつで、DICと同様にグラフィックデザインや印刷、ファッション、インテリア、Web、プロダクトデザインなど、幅広い分野で活用されている。

 

Pantone プラスシリーズ

マルチメディア、Web、グラフィックデザイン、印刷、プロダクトデザインといった様々な用途にマルチに対応する世界共通のカラースタンダード・システム。

ソリッドカラー 【定番品・スタンダード】
メタリックカラー 【色番号800・8000番代、10000番代】
パステル&ネオン(蛍光) 【色番号800・900・9000番代】
プロセスカラー(CMYK)

 

 

 

Pantone ファッション・ホーム・インテリア

ファッション、建築、インテリア等の業界向けに開発され、世界中で幅広く普及し定着しているカラーシステムで、紙とコットンの2種類の素材を用いた各種色見本で構成されている。

ペーパー版 【色番号末尾TPG】
ペーパー版 【色番号末尾TPX】
コットン版 【色番号末尾TCX】
ナイロン版 【色番号末尾TN】

 

 

 

Pantone プラスチック

実際のプラスチックで色の選択、色合わせをすることでき、透明・不透明合わせて全1740色のチップから構成されている。

 

 

TOYO INK 東洋インキ

日本で最初に色見本を製作した東洋インキSCホールディングス株式会社が出版する色見本帳。

 

COLOR FINDER カラー・ファインダー(全1050色)

・Set1:派手な色のグループ CF10001~CF10263
・Set2:派手な色のグループ CF10264~CF10526(蛍光色10色を含む)
・Set3:地味な色のグループ CF10527~CF10797
・Set4:地味な色のグループ CF10798~CF11050(パール、メタリック系の色を含む)

 

 

NCS エヌ・シー・エス

スウェーデンのストックホルムに本拠地を置くNCS(Natural Color System の略 )COLOUR AB社が出版する色見本帳。

主にインテリアやエクステリア、建築、プロダクトデザインの現場で用いられ、ヨーロッパを中心に世界中に広く普及している。中でもスウェーデンやノルウェー、スペイン、南アフリカにおいては「国家規格」として採用されている。

 

 

新配色カード199a

PCCSシステムに基づいて、日本色研事業株式会社が生産販売している教育関連用のカラーカード。トーン別の色系統(11トーン各12色相:ビビッドトーンのみ24色相、無彩色17段階)に実用的な色系統がプラスされているため、より実践的な配色、トレーニングが行える。

 

 

 

最後まで読んでくれてありがとうございました。
それでは、see you next time.