色相環を知ろう【配色】


さぁ、はじめよう!!

絵を描いているときや服を選ぶときなど、様々な場面で「赤を使いたいけど、何色と合わせたらいいのかな?」といったように、色選びに頭を悩ませることがあるではないでしょうか。

組み合わせる色によって450は、デザインの印象が大きく変わるのでとても重要になってきます。配色の基本ともいえるのが、学校の美術の授業で習う「色相環(しきそうかん)」です。色相環には様々な種類があるので 、3つの代表的な色相環をまとめてみました。

 

 

 

表色系  color system

色を数値や記号によって正確に表し体系化したもの。

 

顕色系 けいしょくけい

色相・明度・彩度に基づいて視覚的等間隔になるように配列し体系化したもの。

 

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・マンセル表色系
・NCS表色系
・ 日本色研配色体系(PCCS)
・JIS標準色票

 

色材混合系 しきざいこんごうけい

顔料や染料などから基本となる着色材を一定の比率に基づいて混合し、その色調変化を見本として表示したもの。

 

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・DICカラーガイド
・塗装用標準見本帳

 

混色系 こんしょくけい

加法混色の原理に基づいて色を区分し体系化したもの。

 

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・CIE表紙系(XYZ表色系)
・オストワルト表色系

 

 

 

色相環

色相の変化を順序立てて円環にならべたもの。理想上は境目のない連続的な色の変化を表したものだが、一般的には段階的に並べたカラースケールを円環状に等分し表現されている。

規準となる色(キーカラー)がどのような位置関係で配列されているかで、配色効果がわかる仕組みになっている。さらに「記号」や「数字」を用いることで色を表すことができ、言語の壁を越えたコミュニケーションが円滑にできるようになったとされる。

 

 

 

配色

配色とは、2色以上の色を組み合わせることをいい、同じ色でも組み合わせる色によって、与えるイメージや受ける印象が変わってみえる。

 

 

 

マンセル色相環

アメリカの美術教育者で画家である、マンセルによってつり出されたカラーシステムで、色の三属性によって物体色を表示する典型的な表色体系である。

 

 

アルバート・ヘンリー・マンセル

Albert Henry Munsell (1858-1918)
アメリカの美術教育者で画家。

色の名前のつけ方が曖昧で誤解を招きやすいことから、合理的に表現したいと考えたマンセルは1898年に研究を始め、1905年にその成果として著書 「色彩の表記」を発表し、1943年にアメリカ光学会 が視感評価実験によって修正したものが、現在のマンセル表色系の基礎となっている。

 

色相

色相は、英語で「hue(ヒュー)」という。

主要5色とした「赤(R)・黄(Y)・緑(G)・青(B)・紫(P)」を、時計周りに等間隔に配置。

さらに、それぞれの色の間に「黄赤(YR)・黄緑(GY)・青緑(BG)・青紫(PB)・赤紫(RP)」の中間色5色を加えた、10色相から成り立っている。

そして1つの色相をさらに10等分した計「100色相」で表されている。

 

 

明度 めいど

明度は、英語で「Value(バリュー)」という。

理想的な白を「10」、理想的な黒を「0」とし、それらの明度を10等分し数値を使って表されている。

ここでいう「理想的な白」とは光をすべて反射してしまうことを指し、「理想的な黒」とは光をすべて吸収してしまうことをさしているので、物理的には表示できない。そこで一般的には、現実の白は「9.5」、現実の黒は「1.5」とされている。

 

彩度 さいど

彩度は、英語で「chroma(クロマ)」という。

色のない無彩色を「0」とし、色の鮮やかさの度合いにより知覚的に等間隔になるように、最大値を「14」として数字が割り当てられて表現されている。

 

マンセル記号

色を記号や数字で表すことで、言葉が通じなくても言語の壁を越えて、コミュニケーションが取りやすくなる。

 

表示例

 

 

 

オストワルト色相環

ドイツの科学者である、オストヴァルトによってつくり出されたカラーシステムで、「へリングの反対色説」に基づいた混色系の代表的なカラーシステム。

 

フリードリヒ・ヴィルヘルム・オストヴァルト

Friedrich Wilhelm Ostwald(1853 – 1932)

1909年、触媒作用・化学平衡・反応速度に関する業績が認められ、ノーベル化学賞を受賞したドイツのの科学者。

 

へリングの反対色説

ドイツの生理学者エヴァルト・ヘリング(Karl Ewald Konstantin Hering / 1834 – 1918)により、1801年に提唱したヤング=ヘルムホルツの「三色説」に対し、赤と緑を加法混合によって黄が知覚されるのは無理があると考え、1874年に「反対色説」を発表し唱えたもの。

そのへリングの反対色説に基づき、「赤 – 緑・黄 – 青」をそれぞれの向き合う位置に置いた主要4色の間に、中間色の「橙 – 青緑・黄緑 – 紫」を加え8色にする。そしてその各色相を、さらにそれぞれ3等分にし配置した「24色相」で表されている。

また、マンセル色相環と同じく、色相環上で向かい合っている色どうしの2つの色を混ぜ合わせると無彩色(白、グレー、黒)になる「物理補色」である。

 

オストワルト記号

色を「記号」や「数字」で表すことで、言葉が通じなくても言語の壁を越えて、コミュニケーションが取りやすくなる。

色相は1~24の数字で表記され、白色量と黒色量はa~pまでの記号でヴェーバー・フェヒナーの法則に基づき対数値で等間隔で目盛られている。

 

表示例

 

 

ヴェーバー・フェヒナーの法則

「ヴェーバーの法則」は、ドイツの生理学者エルンスト・ヴェーバーが、刺激の弁別閾(べんべついき:2つの刺激強度を比較しその差を感じることができる値域のこと)は、基準となる基礎刺激の強度に比例するとした法則。

「フェヒナーの法則」は、ウェーバーの弟子だったグフタス・フェヒナーが、ウェーバーの法則から導き出し、人間の感覚は刺激強度の対数に比例するとした法則。

 

 

 

PCCS色相環

Practical Color Co-ordinate System:日本色研配色体系の略語で、1964年に日本色彩研究所により、つくり出されたカラーシステム。

 

 

心理四原色とされる「赤・黄・緑・青」を主要4色とした時計周りに等間隔に配置し、さらにその主要4色の心理補色色相「赤 – 青緑・黄 – 青紫・緑 – 赤紫・青 – 黄橙」を色相環の向かい側に置いて、その間が等間隔になるように4色を加えた12色に、さらにそれらを2分割した「24色相」から成り立っている。

 

PCCS

PCCSは配色調和を第一の目的として、マンセル表色系とオストワルト表色系の長所を取り入れてつくられたカラーシステムである。

「色相・明度・彩度」の三属性で色を表す方法のほかに、「明度」と「彩度」を融合した「トーン」という概念を持っており、「色相」と「トーン」の「二属性」で表すことができる。

 

PCCS記号

PCCSの色の表示方法は、三属性をベースとした「PCCS記号」と二属性をベースとした「トーン記号」の2種類がある。ここでは「PCCS記号」についてまとめている。

 

表示例

 

 

 

 

最後まで読んでくれてありがとうございました。
それでは、see you next time.

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