松竹梅文【吉祥文様】

梅文 うめもん

梅は、奈良時代以前に中国から伝わった花木だが、日本人にも古くから親しまれている植物のひとつで、梅の花や蕾、枝などを文様化したもの。

風雪や厳寒に耐えて緑を絶やさない松と、寒中でもまっすぐに伸びる竹、ほかの植物に先駆けて早春に香り高く花を咲かせる梅の3種の植物を「歳寒三友(さいかんさんゆう)」とする中国の思想に影響を受けたものであるが、松や竹と同様に、日本では江戸時代に「めでたい」ことの象徴として、庶民の間で広まったとされる。

また、中国の宋の時代には、高貴な吉祥文様として、梅・菊・蘭と共に「四君子」としても好まれている。

 

 

文様吉祥文様
植物文様
季節文様・春
御利益合格祈願
安産祈願
学問達成

 

 

梅鉢文 うめばちもん

花びらを5つの円で描き、幾何学的に文様化したもの。

 

 

星梅鉢 ほしうめばち

中心が小さな丸になった梅鉢文の一種。

 

 

剣梅鉢 けんうめばち

中心が剣状のしべになった梅鉢文の一種。

 

 

槍梅文 やりうめもん

梅の花と蕾がついた花枝を槍(やり)のように、まっすぐに立ち並べて文様化したもの。

「立梅文(たちうめもん)」とも呼ばれる。

 

御利益子孫繁栄
武運長久

 

 

梅寄せ文 うめよせもん

さまざまな梅の文様を寄せ集めて描かれた文様。

 

 

枝梅文 えだうめもん

梅の花や蕾のついた一枝を文様化したもの。

 

御利益延命長寿
富貴繁栄

 

 

捻梅文 ねじうめもん

梅の花弁が互いに重なり、中心から捻(ひね)らせて文様化したもの。

江戸時代前期に、見慣れた花の文様でも捻りを加えると新鮮な印象になることから、様々な「捻じ花文」が流行した。

 

 

 

御利益延命長寿
富貴繁栄

 

 

梅鶴文 うめつるもん

胴体が梅の花 、頭と足が鶴に見立てた文様。

 

 

八重梅 やえうめ

小さな花びらを重ねて八重咲きの梅を表現したもの。
清楚で気品のある一重の梅に比べて、八重梅は可憐さや華やかさを感じさせる。

 

 

紅白梅 こうはくうめ

白い梅の花と赤い梅の花を組み合わせて文様化したもの。

特に江戸時代中期の絵師 尾形光琳(おがた こうりん)の晩年に描かれた、「紅白梅図屏風(こうはくばいずびょうぶ)」は国宝とされており、 彼が創始した描法で描いた意匠性のつよい梅文は「光琳梅(こうりんうめ)」と称されている。

 

 

裏梅  うらうめ

梅の花を裏から見た状態を文様化したもの。

 

 

氷梅 こおりうめ

直線で不規則な氷の割れ目を描き、丸い花びらの梅花を散らし、薄氷の亀裂に梅をのぞかせ、厳寒の中に春の到来を知らせる様子を文様化したもの。

 

 

梅に鶯 うめにうぐいす

梅と同様に、春の訪れをいち早く鳴き声で知らせる「鶯」と組み合わせ文様化したもの。

 

 

 

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